ステイホームが定着して、プロジェクターで映画を観る機会が増えました。
コロナ禍になる前は、映画を観に行くのは年に1〜2回くらいの頻度でした。夫婦ともにステイホームを充実させたくて、プロジェクターを購入しました。それから、映画やYouTubeをよく観るようになりました。
10本以上の映画を観てきて、特に良かったのは「風をつかまえた少年」です。
2001年にアフリカで、実際にあったお話です。
偶然にも、サスティナブル的な要素がいくつも含まれていて、大変有意義に感じるストーリーでした。自分が日本という国にいることのありがたみを再認識しながら、14歳の少年の「学びたい」という意欲がどれだけ尊いことなんだろうと感じました。
この後、ネタバレが入っていますので、ご注意ください。
アフリカのマラウイという最も貧しいと言われる国で、干ばつで農産物が育たず、食料危機で家族を助けるために、風力発電を作るための必要な知識を独学で得ることに必死で動いた少年。
貧しい少年は、どうしても学びたいことがあるのに、本をたくさん読みたいのに、学校の授業料を払えないために学校に行かせてもらえない、図書館も使わせてもらえない。
少年は、つい最近まで学校に普通に通っていたのに、干ばつが起きたために農家である父親が収入を得ることができなくなり、授業料を払えなくなったのです。
日本では、誰でも学校に行けるのは当たり前ですよね。そして、無料でいつでも利用できる図書館がお金がない理由で使えないと言われるなんて、全く想像できません。親から「勉強しなさい」とうるさく言われるのが当たり前な日本。私は、何もせずに1日を無駄に過ごしてしまうことがあるので、恵まれた環境にいる中、与えられた機会を積極的に活用しないなんて、どれだけ愚かなことなのだろうと痛感しました。
ようやく図書館利用の許可を得た少年は、風力発電に関する知識を一生懸命取り込み、友人や村人たちと力を合わせて、廃材を集め、風力電力の設備を組み立てて完成させました。そのおかげで、地下水を吸い上げて乾いた畑に潤いを与え、農産物が育つようになりました。
この少年は、もともと頭が良いというのもありますが、「学びたい」という気持ちを諦めなかったことが結果につながったと思います。
改めて、教育の大切さを感じました。そして、子どもたちの「学びたい」という意欲を、けっして大人たちの都合でつぶしてはいけないと思います。
この映画を観て、SDGs (持続可能な開発目標)17の目標の大切さをつくづく感じています。サスティナブルな暮らしをめざしている方には、ぜひ観てほしい映画です^^